センスは知識から始まる
# どんな本か
センスは天性の才能で後天的には身に着けられないような風潮があるが、そうではなくセンスは知識の積み重ねにより作られると説いている本
# なぜ読んだか
芸術系みたいな、一般にどう学習すればいいか不透明なものについては「センス」という言葉が多用され、学習することをあきらめる風潮があるように思う。
絵とか特定の話ではなく、センスという言葉で片づけない学習法があるのかを知りたかった。
# 内容
・普通を知る
身に着けたい分野の普通を知ることでそれより良ければよい、それより悪ければ悪いの基準が身につく
その普通を身に着けるための方法は知識を得ること
・知識を得る
どんな種類の知識を得たらいいかというと、「驚きはないけど売れるもの、需要があるもの」の知識
つまり現在でスタンダードとなっているものを学べばよい
そのスタンダードを改良する、という方向でやっていく。
・知識を掛け合わせる
ある分野の知識と別の分野の知識を掛け合わせる
・客観性を大事にする
服の例でいうと、流行っている服があっても、ただ何の考えもなしに来ても似合うかに合わないかわからない。
自身の好みや流行だけではなく、自身の体系を考慮しないとよい服選びができない。
著者は客観性を得るための知識は雑誌5,6冊では足りず、100冊は要ると評している。
大量のサンプルがいるということなのだろう。
・ 知識を増やすコツ
1. 王道を知る(スタンダードなものを知る)
2. 流行を知る(一過性のもので良い物かどうかはわからない、雑誌がおすすめ)
3. 「共通項」や「一定のルール」を探す
・少しでいいからいつもと違うことをしてみる
行ったことのない場所に行くとか、新しい食べ物を食べるとか...
これは精神的にも良いとされている。
・本屋を一周して気になったものを確認する
これもいつもと違うことに通ずるものがある。
いつも読まないようなジャンルの売り場に行って目に留まった本があれば立ち読み位してみればよい。