問題解決のための読書ログ

読書でいろいろ学んだり問題解決していきます。

GIVE & TAKE: 「与える人」こそ成功する時代

#どんな本か

他人に何かを与える人が成功するのはなぜか?という本

ただし与える人には二種類いて、成功する人と失敗する人がいる。

その違いを解き明かしている。

 

#なぜ読んだか

与えるとあるが、個人的には与える人はどちらかというと損な役割に回ることが多い気がしてそこまで成功するかな?と思って読んだ。

 

#内容

人は三種類のタイプに分けられる。

ギバー 貰うより多く他人に与える人

イカー 与えるより多く他人から貰う人

マッチャー 与えられた分はちゃんと返す人

 

成功するギバーと失敗するギバーがいるが、成功するギバーになるための方法を書いていく。

 

-- 人に影響力を与える

・ちょっとした親切をする

人から見返りを求めず、親切にすることが大切

ただし与える時間と与える人には注意を設ける必要がある。

どれくらいの時間か、だれにより与えだれにより与えないかは後述するが、自分が燃え尽きない範囲の親切を心掛けたい

 

・自分がしたことより相手がしてくれたことに注目する

相手がしてくれたことより自分がしたことを高く見積もりがち。

相手がしてくれたことをリストにでも書くことでこのズレを直し、相手への感謝を忘れないようにする。

と、共に誰が何をどれだけしてくれたかがあいまいな記憶に頼らずにわかる。

 

・相手の視点に立つ

贈り物の例で考える。

欲しいものを分かっているとして、

送る人は欲しい物"以外"を送った方が相手が喜ぶと考えがちで、

もらう人は欲しいものをもらった方がうれしいと考えている。

なぜかというと、他人の視点から考えるといってもその人自体ではなく、私がこの状況だったらどうかで考えてしまっているから。

私ではなく、その人だったらで考えないといけない。

 

・質問を良くする

これで相手の視点に立つことが可能になる。

仕事の場合は仕事的に質問しても良いが、日常の時の質問はどうする?

まぁともかく相手に興味をもって質問するのが大事ということかな。

 

・アドバイスを求める

アドバイスを求めることにより、その人を評価している、重要だと思ってることを伝えられる。

ただし、こびへつらいで求めるのはダメ。

 

 

-- 与えることで燃え尽きないためには

 

・自己利益と他己利益の両方を高いレベルで追及する

自分の利益となると同時に他者の利益となるようにやっていく

これはどうすればいいかというと意味を持った仕事をやること。

自分がしたことで他者が喜ぶとしても、どんなふうに喜んでくれたか、だれが喜んでくれたかといったもたらしたこと、意味がわからないと燃え尽きてしまう

 

同じことで与えすぎずに、別の分野、環境で与えることでも燃え尽きを回避できる

 

・計画的にまとめた親切を与える

いつでもどこで親切を与えるのではなく、自分が決めた時間に親切を与える

ボランティア等余暇で親切をするときは百時間ルールを守る

換算すると週ニ時間となる

 

・人に助けを求める

助けるだけではつぶれてしまう、助けを求めることで燃え尽きを回避できる

 

 

-- テイカーに食い物にされないために

・愛想のよさに騙されない

愛想のよさは相手がいい人である判断基準の一つとされているが、これは相手がギバーであることを示すものではない

 

・共感の罠

共感能力は人間の美徳だが、テイカーに共感してしまうと食い物にされるだけになる。

イカーと対峙するときは共感ではなく、相手の視点に立って考えよう。

共感と相手の視点の違いは

共感は相手が感じていること

相手の視点は相手が考えていること

似てるようだけど、感じていることを考えるときは自分の経験と感情が入り混じって主観性が入りやすい?

相手が考えることはこれまでの相手のデータで判断するのでより客観的で正しい判断になりやすい?

また人の視点で見ることはwinwin交渉にもつながる

 

ざっくりいうならテイカーと付き合う時のみマッチャーになればいい。

まだテイカーか疑わしい場合はギバーでもよい。

 

・押しが弱いギバーを交渉させる気にするトリック

自分自身ではなく、自分の大切な人になったつもりで交渉するという考え方がある。

これで誰かのために交渉してあげるという意識になりやる気が出るというお話